プログラム


特別講演

人はなぜ依存症になるのか?~依存症と環境・社会~

松本 俊彦(独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター)
講演者プロフィール

略歴 1993年佐賀医科大学卒業。横浜市立大学医学部附属病院での初期臨床研修修了後、国立横浜病院精神科シニアレジデント、神奈川県立精神医療センター医師、横浜市立大学医学部附属病院精神科助手を経て、2004年に国立精神・神経センター(現、国立精神・神経医療研究センター)精神保健研究所 司法精神医学研究部専門医療・社会復帰研究室長に就任。以後、同研究所 自殺予防総合対策センター自殺実態分析室長、同 副センター長などを歴任し、2015年より同研究所 薬物依存研究部 部長、2017年より国立精神・神経医療研究センター 薬物依存症治療センター センター長を併任。
学会活動・社会活動 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
精神保健研究所 薬物依存研究部 部長
薬物依存症治療センター センター長
学会等役員兼務 日本アルコール・アディクション医学会理事
日本精神科救急学会理事
日本社会精神医学会理事
NPO法人八王子ダルク理事
NPO法人東京多摩いのちの電話理事
NPO法人京都自死・自殺相談センター「Sotto」理事
著書 「薬物依存の理解と援助」(金剛出版, 2005)
「自傷行為の理解と援助」(日本評論社, 2009)
「アディクションとしての自傷」(星和書店, 2011)
「薬物依存とアディクション精神医学」(金剛出版, 2012)
「自傷・自殺する子どもたち」(合同出版, 2014)
「アルコールとうつ、自殺」(岩波書店, 2014)
「自分を傷つけずにはいられない」(講談社, 2015)
「もしも「死にたい」と言われたら――自殺リスクの評価と対応」(中外医学社, 2015)
「物質使用障害治療プログラム――SMARPP-24」(共著, 金剛出版, 2015)
「よくわかるSMARPP――あなたにもできる薬物依存者支援」(金剛出版, 2016)
「薬物依存臨床の焦点」(金剛出版, 2016)
「ハームリダクションとは何か――薬物問題に対する、ある一つの社会的選択」(共著, 中外医学社, 2017)

特別招待講演

依存症とともに生きる

田代 まさし 倉田 めば

招待講演(産業精神医学セミナー)

産業保健活動で求められる精神科医との連携

森崎 美奈子(京都文教大学 産業メンタルヘルス研究所 所長)
講演者プロフィール

略歴 東京女子大学卒業後、慶應義塾大学医学部精神神経科(助手)を経て、(株)東芝本社(副参事)、ソニー(株)厚木&本社健康開発センター(課長)を歴任。
帝京平成大学大学院健康科学研究科(教授) 健康メディカル学部臨床心理学科(教授)
を経て、 京都文教大学臨床心理学部(教授)、同大学 産業メンタルヘルス研究所(所長)、平成28年より現職
専門領域・専門資格 臨床心理士
産業精神保健専門職
産業カウンセラー
学会活動・社会活動 ・2002年度 緑十字賞 (労働衛生)
・2015年度 日本産業精神保健学会 理事長賞
・2016年度 東京労働局長 安全衛生推進賞

・日本産業精神保健学会第12回大会会長:2005-6
・日本産業衛生学会第51回産業衛生研究会大会長:2010-2
・日本産業ストレス学会第23回日本産業ストレス学会大会長:2015‐12‐11&12 京都テルサ

日本臨床心理士会(産業領域委員)、
日本心理臨床学会(職能委員)、
日本うつ病学会(元理事、元コメディカル委員会委員長、評議員)、
日本産業精神保健学会(常任理事)、
日本産業ストレス学会(理事・編集委員)、
日本産業衛生学会産業心理技術研究会(代表世話人)、同 精神衛生研究会(世話人)、
健康管理研究協議会(幹事)、
電機連合ハートフルセンター(運営委員)。
労働者健康福祉機構東京産業保健総合支援センター&千葉産業保健総合支援センター&兵庫産業保健総合支援センター、京都産業保健総合支援センター(相談員)、
東京経営者協会労務相談室(相談員)。
著書

職場のメンタルヘルスと法~発達障害?パーソナリティ障害?~

三柴 丈典(近畿大学 法学部)
講演者プロフィール

略歴 1971年愛知県生まれ。1993年成城大学法学部卒業。1999年に一橋大学大学院法学研究科博士後期課程を修了、博士(法学)を取得し、同年に近畿大学法学部講師、2012年に同教授となり、現在に至る。専門は、労働法、産業保健法。2011年4月より厚生労働省労働政策審議会安全衛生分科会公益代表委員。2014年7月衆議院厚生労働委員会参考人。2012年より一般社団法人産業保健法学研究会主宰者兼理事を兼任。産業保健・安全衛生法に関する著書や論文を多数執筆している。
専門領域・専門資格 労働法・産業保健法。弁護士となる資格(以前は大阪弁護士会に所属)。
学会活動・社会活動 日本労働法学会、日本産業衛生学会、日本産業ストレス学会(理事)、日本産業精神保健学会(評議員)
著書 労働安全衛生法論序説(信山社、2000年)、裁判所は産業ストレスをどう考えたか(労働調査会、2011年)、産業医が法廷に立つ日(労働調査会、2011年)、労働者のメンタルヘルス情報と法(法律文化社、近刊予定)など。

会長講演

高次脳機能障害への精神科医の貢献~特に社会的行動障害について~

村井 俊哉(京都大学大学院 医学研究科 脳病態生理学講座)
講演者プロフィール

略歴 1991年京都大学医学部卒、マックスプランク認知神経科学研究所、京都大学医学部附属病院助手などを経て、2009年より京都大学大学院医学研究科精神医学教授。専門は一般精神医学、神経画像学、高次脳機能障害の臨床。
著書 「精神医学の実在と虚構」(日本評論社)、訳書に「現代精神医学原論」(みすず書房)、編著に、「精神医学におけるスペクトラムの思想」(学樹書院)などがある。

教育講演

1. 行動嗜癖とその治療〜ギャンブル障害を中心に〜

田辺 等(北星学園大学)
講演者プロフィール

略歴 1977年 北海道大学医学部医学科卒業
1979年 北海道立緑ヶ丘病院勤務
1986年 北海道立緑ヶ丘病院医長兼附属音更リハビリテーションセター医師
1990年 北海道立精神保健センター指導部長
2005年 北海道立精神保健福祉センター所長
2017年 北星学園大学社会福祉学部教授~現在に至る
専門領域・専門資格 日本精神神経学会専門医
日本集団精神療法学会認定グループサイコセラピスト・認定スーパーバイザー
学会活動・社会活動 第22回日本集団精神療法学会会長(2006)
第56回日本病院地域精神医学会総会会長(2013)
全国精神保健福祉センター長会会長(2013-2015)
一般社団法人日本集団精神療法学会副理事長(2017-)
著書 単著 ギャンブル依存症(NHK出版)、精神保健相談の進め方Q&A(金剛出版)
共著 心病む人への理解(星和書店)、依存と嗜癖(医学書院)、集団精神療法の実践事例30(創元社)こころの科学192号特集「グループの力」(日本評論社)など。

2. これからの災害支援~DPATの実践と今後の取組~

渡 路子(厚生労働省委託事業 DPAT事務局 次長)
講演者プロフィール

略歴 学歴
1999年 日本医科大学卒業、精神科医(精神保健指定医、精神保健判定医)
2001年 千葉県精神科医療センター等で主に精神科救急医療現場での臨床勤務
職歴
2006年 厚生労働省 心の健康づくり対策官、課長補佐
2010年 宮崎県精神保健福祉センター所長
2012年 国立精神・神経医療研究センター室長
2015年 厚生労働省委託事業DPAT事務局が次長
専門領域・専門資格 精神行動医学博士
学会活動・社会活動 日本精神科救急学会評議員

3. 認知症と自動車運転〜改正道路交通法施行1年後の現状と社会精神医学への影響〜

上村 直人(高知大学 精神科)
講演者プロフィール

略歴 1993年 高知医科大学卒業
1997年 高知医科大学大学院卒業
1999年―2004年 同仁病院精神科勤務
1999年―高知医科大学精神科 助手
2004年―高知大学精神科 講師
現在に至る
専門領域・専門資格 老年精神医学、社会精神医学
学会活動・社会活動 日本精神神経学会、日本老年精神医学会 日本社会精神医学会 日本認知症学会 日本精神医学史研究会
著書 抗うつ薬:認知症治療薬の考え方、使い方 中外医学社(2017)
車の運転を続けたいと言われたら?: 認知症はこう診る 医学書院(2017)

4. 現代社会とスピリチュアルケア〜マインドフルネスとスピリチュアリティの視点から〜

井上 ウィマラ(高野山大学 文学部 人間学科)
講演者プロフィール

略歴 1984年 京都大学文学部哲学科中退
2005年 高野山大学文学部スピリチュアルケア学科助教授
2013年 同教授
専門領域・専門資格 仏教瞑想、スピリチュアルケア、子育て支援
学会活動・社会活動 パーリ学仏教文化学会、マインドフルネス学会、日本仏教心理学会、スピリチュアルケア学会
著書 『呼吸による気づきの教え』、『スピリチュアルケアへのガイド』、『看護と生老病死』、『仏教心理学キーワード事典』など
「Satipatthanasuttaにおける内・外について」『パーリ学仏教文化学』27号
「マインドフルネスとスピリチュアリティ」『人間福祉学研究』(2014)
「マインドフルネスの誤用による有害反応への予防と対策」『精神科治療学』(2017)

5. 社会における性別違和 

康 純(大阪医科大学 総合医学講座 神経精神医学教室)
講演者プロフィール

略歴 1990年3月 大阪医科大学卒業
1990年6月 大阪医科大学附属病院にて臨床研修開始
1993年7月 大阪医科大学助手 (神経精神医学教室)
2001年4月 大阪医科大学学内講師 (神経精神医学教室)
2004年4月 大阪医科大学講師 (神経精神医学教室)
2008年8月 大阪医科大学准教授 (総合医学講座神経精神医学担当)
現在に至る
専門領域・専門資格 精神科遺伝学 性別違和
日本精神神経学会(専門医、指導医)、日本総合病院精神医学会(専門医、指導医)
日本臨床精神神経薬理学会(専門医、指導医)
学会活動・社会活動 日本精神神経学会(代議員)
日本GID学会(理事)
近畿精神神経学会(評議員)
著書 性別に違和感がある子どもたち トランスジェンダー・SOGI・性の多様性

6. 精神科臨床になぜ「文化」という視点が必要なのか〜文化精神医学再考〜

江口 重幸(一般財団法人精神医学研究所附属 東京武蔵野病院 副院長)
講演者プロフィール

略歴 東京大学医学部医学科卒業
長浜赤十字病院精神神経科
都立豊島病院神経科
東京武蔵野病院精神神経科に勤務。
現在に至る
専門領域・専門資格 専門領域:文化精神医学,医療人類学,精神医学史(19世紀力動精神医学史)
日本精神神経学会専門医,指導医
学会活動・社会活動 多文化間精神医学会において学会誌『こころと文化』編集委員長を創刊号より約20年間務める
日本精神医学史学会編集委員
著書 単著:『シャルコー』(勉誠出版)2007年。共著:『文化精神医学序説』(金剛出版)2001年,『ケアをすることの意味』(誠信書房)2015年。
訳著(共訳):アーサー・クラインマン『病いの語り』(誠信書房)1996年。エドワード・ショーター『精神医学歴史事典』(みすず書房)2016年。
イアン・ハッキング『マッド・トラベラーズ:ある精神疾患の誕生と消滅』(岩波書店)2017年他。

7. 公認心理師は、社会精神医学にどのように貢献できるか〜治療ギャップを超えるための役割を探る〜

下山 晴彦(東京大学大学院 教育学研究科 臨床心理学コース)
講演者プロフィール

略歴 学歴
1980年 東京大学教育学部教育心理学科卒業
1983年 東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻 博士課程中退
1997年 博士(教育学:東京大学)
職歴
1983年 東京大学 教育学部 助手
1991年 東京工業大学 保健管理センター 専任講師
1994年 東京大学 教育学部教育心理学科 助教授
2004年 4月 1日 東京大学大学院 教育学研究科 臨床心理学コース教授
現在に至る
専門領域・専門資格 臨床心理学
臨床心理士
学会活動・社会活動 日本心理臨床学会 理事
日本心理研修センター 理事
日本心理学諸学会連合 理事
著書 下山晴彦(単著) 2014「臨床心理学をまなぶ2 実践の基本」東京大学出版会 
下山晴彦・中嶋義文(編著)2016 『公認心理師必携 精神医療・臨床心理の知識と技法』 医学書院 
下山晴彦・村瀬嘉代子・森岡正芳(編著)2016 『必携 発達障害支援ハンドブック』 金剛出版

ワークショップ

社会精神医学のための研究手法入門
 〜疫学、システマティックレビュー、費用効果分析〜

シンポジウム

1. 社会精神医学における疫学的知識とその実践
2. グローバリゼーションの進展にともなう真の多文化共生社会とは ~多文化間精神医学の視点から~
3. 地域における認知症の人と家族への支援 UP to Date
4. 若い世代の自殺対策
5. 社会資源としての薬剤師の活用と実践メソッド

演題登録期間

2017年9月25日(月) ~ 11月30日(木) 12月11日(月)正午
※査読結果の通知は年明けを予定しております

運営事務局
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